学校法人清泉女子大学との法人合併に関する協議開始について

学校法人清泉女学院（東京都品川区、理事長　深澤光代）および学校法人清泉女子大学（東京都品川区、理事長　杉山晃）は、学校法人清泉女学院の２０２３年９月２２日開催の理事会および学校法人清泉女子大学の２０２３年９月２１日開催の理事会において、両学校法人の合併に向けた協議を開始することを決議し、２０２３年９月２２日に合併基本合意書を締結致しましたので、下記の通りお知らせ致します。

I　合併の要旨

（１）合併予定日：２０２５年４月１日
（２）合併形態　：学校法人清泉女学院と学校法人清泉女子大学は合併し、
　　　　　　　　　 　学校法人清泉女学院が存続法人となる。
　　　　　　　　 　　清泉女子大学は、学校法人清泉女学院の設置大学として存続する。
（３）合併後法人名：学校法人清泉女学院
（４）合併手続　：文部科学省法令に従い、合併の認可申請を行う

II　両学校法人の沿革

（１）設立母体
両学校法人の設立母体である聖心侍女修道会は世界25か国に広がる国際的な修道会です。1877年にラファエラ・マリア・ポラスとドロレス・ポラスの姉妹によりマドリードに創立され、現在はローマに本部を置いております。イエス・キリストの教えと生き方に基づく教育・社会活動に献身しています。

（２）建学の精神
いずれの建学の精神も、カトリック精神に基づいた教育を通して、深い知的、道徳的見識と教養を身につけ、社会に貢献し得る円満な人格と豊かな情操とを備えた人間形成を目的としています。

（３）財団法人清泉寮設立
1934年に聖心侍女修道会のシスター達が来日、麻布三河台（現港区六本木）に女子教育を目的とする清泉寮学院を開校、財団法人清泉寮を設立しましたが、1944年戦火が激しくなると清泉寮学院は休校、シスターたちは長野に疎開しました。

（４）学校法人清泉女学院設立
戦後、長野市に現長野清泉女学院高等学校の前身となる清泉寮学院、横須賀市に清泉女学院小学校、清泉女学院中学校、清泉女学院高等学校、清泉女子大学を相次いで設立、1951年に財団法人清泉寮を改組し学校法人清泉女学院を設立したのち、1962年に清泉女子大学は横須賀市から品川区に、1963年に横須賀市の小中高は鎌倉市に移転しました。

（５）学校法人清泉女子大学設立
1973年に清泉女子大学が学校法人清泉女学院から独立し、同時に学校法人清泉女子大学が設立されました。これは、当時進めていた大学改革をより柔軟に、運営の自由度が高い形で進める必要があったためです。

III　合併の目的と期待される主な効果

（１）清泉女子大学の独立後５０年を経て、大学運営は環境の激変に直面しています。現在、清泉女子大学では、少子化等経営に厳しい環境下での大学運営を安定的に推進していくための大学改革を検討中ですが、同じ建学の精神を掲げるより大きな学校法人清泉女学院の傘下になることで、着実に改革を進めることが可能となります。

（２）学校法人清泉女学院としても、同じ聖心侍女修道会が運営する清泉女子大学が傘下に入ることで、経営規模が拡大され、学校法人全体の経営安定化が図られるとともに、清泉ブランドの統一化とそれに伴うブランド力の向上が見込まれます。

（３）清泉女子大学及び学校法人清泉女学院が設置する各校は、校歌が共通であるほか、清泉教育研究所を通して現在も共に清泉の建学の精神を深め、実践しております。両法人の合併により、さらに協力してこの精神について研究を深化することができます。

（４）清泉女子大学が学校法人清泉女学院の傘下になることにより、学部学科構成が異なり相互補完関係にある清泉女学院大学との連携がより活発化することが見込まれ、両大学の学生の修学機会の多様化に資することが期待されます。

（５）学校法人が統合されることで、全体として法人運営が効率化し、経営管理機能の強化が図れます。また、両学校法人の財務会計システムが同一であり、学校法人同士も近隣にあることから合併作業は比較的容易であると考えられます。

IV　両学校法人の概要（2023年5月1日現在） 

V　本件に関するお問い合わせ先

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お問い合わせフォーム

深澤理事長(左)と杉山理事長(右)

学校法人清泉女学院と学校法人清泉女子大学の法人合併基本合意書の締結について.pdf